私の家は築9年の一建設の建売物件です。先日外壁塗装を行いました。一番下のサイディングの小口がしっかり塗られているのかと思い土台水切りとサイディングの隙間から鏡で覗き込みました。その際に透湿防水シートが捲れ上がり通気層を塞いでいる状態になっていることに気付きました。また透湿防水シートが捲れ上がっているため土台が丸見えの状態です。これでは通気層にも良くありませんし、台風などの強風雨の際に雨水が差し込めば土台が濡れてしまうと思いました。
サイディングメーカー、透湿防水シートメーカーなどの基準書を調べると土台水切りと透湿防水シートは両面防水テープで留めるように記載されています。当時のフラット35の規定でも透湿防水シートが捲れ上がって壁体内に気流が流入しないように留意することが書かれています。
また1階掃き出し窓の下部を覗き込むと透湿防水シートはなく、土台に土台水切りが付いているのだけが見えます。サッシの取付部までは見えませんが防水テープ処理されている様子もありません。
サッシしたのサイディング面積は目地幅をいれて縦寸法で60mmほどです。
開口部は掃き出し窓であっても全周を防水テープ処理は必要なのではないでしょうか。また土台に土台水切りが付いているだけでは仮に雨水が侵入した際に土台が濡れます。
同時に建てられたお隣の家を見させて頂いたところ同じ状態でした。
何かで透湿防水シートの捲れを押さえ込めれば良いのかとは思いましたが、やはり補修方法としてはサイディングを剥がすしかないでしょうか。
また2段目のサイディングの釘を緩めずに1段目のサイディングのみを剥がすことは可能なのでしょうか。
また私の家は新築時に釘位置の不具合がありサイディングを全面張り替えています。胴縁、透湿防水シートはそのままです。
もう一度部分張り替えをした場合にサイディングの釘は効くのでしょうか。
サイディングはケイミューの14mm釘打ちです。
お忙しいところ申し訳ありませんが、良い解決策をアドバイス頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。
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お世話になり誠に有難うございます。
このたびは、御相談頂き、有難うございます。
以下ご参考に願います。
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1、サッシしたのサイディング面積は目地幅をいれて縦寸法で60mmほどです。
開口部は掃き出し窓であっても全周を防水テープ処理は必要なのではないでしょうか。
Ans:基本開口部の4周ともに「防水テープ両面ブチル」施工
サッシ枠に貼り、その上に「透湿通気防水紙=タイベック」を
貼り、胴縁施工です。
2、何かで透湿防水シートの捲れを押さえ込めれば良いのかとは思いましたが、やはり補修方法としてはサイディングを剥がすしかないでしょうか。
Ans:そうですね。
3、2段目のサイディングの釘を緩めずに1段目のサイディングのみを剥がすことは可能なのでしょうか。
Ans:出来ないです。2段目の窯業サイディングが下に板を押さえる力は結構あります。
また、ジョイントが「合抉(あいじゃくり)」になり防水シール:ホットメルトが
良くくっ付いています。
4、私の家は新築時に釘位置の不具合がありサイディングを全面張り替えています。胴縁、透湿防水シートはそのままです。
もう一度部分張り替えをした場合にサイディングの釘は効くのでしょうか。
Ans:今度張替えの時は、胴縁と透湿防水紙(タイベックがベスト)は取り換え無いといけないと
思います。胴縁=悪い部分の取り換え。新規の胴縁は「ホウ酸処理=防蟻・防腐」を
お勧めします。
胴縁を取り換えれば釘打ちは問題ないです。
出来ましたら、15㎜厚みの金具施工の窯業サイディングが良いですね。