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NPO法人 ホウ素系木材保存剤普及協会 代表理事の理学博士 荒川 民雄先生執筆の本
「しろありはホウ酸でやっつけなさい」 プレゼントします。
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ホウ酸やホウ砂など、ホウ素を含む無機化合物をホウ酸塩と呼びます。ホウ酸塩を利用して木造住宅をシロアリや腐朽菌から守る技術は、海外では半世紀以上前に実用化され、広く普及しています。また、ホウ酸塩と有機化合物との反応生成物も木造住宅の現場処理剤として実用化されています。これらを総称してホウ素系木材保存剤といいますが、煩雑さを避けて、本稿ではホウ酸と呼ぶことにします。
日本では、2012年(平成24年)3月からホウ酸が住宅の木部処理剤として長期優良住宅やフラット35住宅に使用できるようになりました。
ホウ酸の本格的な普及は、日本の木造住宅に革命をもたらすでしょう。省エネルギー住宅の普及によって、木造住宅の構造材の大半は断熱材に包まれ、再処理は難しくなっています。これまで新築住宅の木部処理を独占してきた農薬系木部処理剤は、5年ごとの再処理を前提として使用されてきました。再処理が難しい以上、省エネルギー住宅にはそぐわないことになります。トップの座をホウ酸に明け渡すしかありません。
ホウ素系木材保存剤は、2600万戸ある木造戸建て中古住宅のリフォームにも貢献します。現存する木造住宅の90%は、防腐防蟻に関しては建築基準法違反住宅といえます。新築時に農薬系の木部処理剤で処理された住宅は、オーナーの責任で5年ごとに外壁内部の主要構造材を防腐防蟻する建前ですが、実行する人は皆無です。このため、築5年以上の住宅のほとんどで、主要構造材は腐れや、シロアリに対し無防備のまま放置されています。日本の住宅の耐用年数が、海外先進国の住宅と比較して半分以下というのは当然のことなのです。
既存住宅の耐用年数を100年程度まで延伸するためには、徹底的にホウ酸塩処理するしかありません。耐用年数を延ばすことは、地球温暖化防止に貢献することでもあります。
平成26年度から始まった長期優良住宅化リフォームでは、中古住宅の耐震、省エネルギー、劣化対策などの重要な性能を一括して向上させることが要求されます。ここでもホウ酸の出番です。
わが国での住宅と合成殺虫剤とのかかわりは、不透明感を払拭できません。シロアリの被害に悩む先進国の中で、日本だけがシロアリ予防の目的で、合成殺虫剤を住宅木部に塗布することを認めています。結果は、世界に例を見ない住宅内でのクロロピリフォス薬害です。また、今世紀に入って母体の殺虫剤暴露と生まれる子の知的障害の相関性が内外の医学雑誌に発表されています。一般市民が、安全で健康的な住生活を享受できるようにするためにも、ホウ酸処理の普及を急ぐ必要があります。
2014年9月
荒川 民雄(理学博士 NPO法人ホウ素系木材保存剤普及協会理事長)
【検査と施工は】
住宅リフォーム事業者団体国土交通大臣登録第14号
(一社)木造住宅塗装リフォーム協会の会員まで