本日のお問合せは、新築住宅の外壁へ、窯業サイディングトップメーカーーーニチハのモエンサイディング大壁工法に関するご質問です。
私も、20年前に、木造住宅トップメーカーの住友林業で、1棟大壁工法を管理しました。
マニュアル通りの工事を1週間張り付いで管理しましたので、20年経過後も問題はありませんね。
ですが、どう考えても、
窯業サイディングで大壁工法を設計するという事は、ある意味、矛盾です。
窯業サイディングは、元々モルタルを細かく割った板なんです。
割る事により、モルタルの様な割れを防止したのです。
それなのに、割れ=ジョイント、あいじゃくりを、パテで埋め、割れにくくする為に、目地クロスを貼っています。当然、木造住宅の木材は、動きます。窯業サイディング材も動きます。したがって、パテと目地クロスの寿命が来れば、目地は割れます。
現在、当研究所では、大壁工法への対応は、以下としています。
1:窯業サイディング大板(幅ー910mmーー俗にさんとうばん)の、縦目地は埋めないで残す
ーー目地有り大壁工法ーーを、お勧めしています。
2:モルタル 通気構法ーー住友林業 繊維補強割れないモルタル も、お勧めしています。
http://www.nichiha.co.jp/wall/okabe/index.html