九州のM様(ご主人より)以下のご相談です。
□新築2004年 築後18年です
□2020年地元の塗装会社にて 塗装工事実施
□4月に「外壁塗装の部分に激しい=ハクリが確認」されました
・塗装工事会社の方は、密着が一部悪かったので高圧洗浄で削り、
再塗装するので大丈夫です。
・3日前「高圧洗浄」したところ、サイディング表面から5~6mmまで
剥離が発生しました。
・塗装会社の方は、パテを施工するので大丈夫です。・・・・と
・本当のこのような補修方法で宜しいでしょうか?
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お答え申し上げます。
1、まずハクリの原因の究明が必要です。
2、窯業系サイディング材の特性です。
水は吸い込み掃き出し、水を通します=モルタル外壁との違いです
3、今回の状況から推定しますと、水は2通り考えられます。
(1)結露水=縦つなぎの横目地シールの下に多くハクリは発生しています。
横目地シールの裏には、横胴縁(幅=90mm)が入っており、サイディング裏の
通気空気がこの横胴縁で止められ、湿気が結露水となり、
サイディング裏面より浸入し表層のハクリを引き起こした。
(2)雨水の浸入=横目地シール(本来欠陥工事)の部分より雨水が浸入し、
また、屋根の軒の出が無い構造ですので、その取り合い部より雨水が浸入し、
サイディングの裏面より水を吸い込み表層のハクリとなった。
4、原因の究明の手順
(1)4面とも サーモカメラのサイディングの「水分の多さ=異常」を確認します。
(2)サーモ画像で「青い色=温度が低い=水分量が多い」部分とハクリ部を
高周波水分計で「含水率」を計測します。
(3)特にハクリが激しいサイディングを剥がして、裏面=防水紙の劣化、胴縁の腐朽、
下地構造材の腐朽などと水が雨水なのか? 結露水なのか? 水の経路など
確認します。
5、補修方法
4の原因により、補修方法を決定します。
下地などに腐朽、劣化など無い時は、ハクリの激しいサイディングを張替え、再塗装を
透湿性の高い塗料(水性1液タイプ)で色は明度70以上にて実施します。
下地=防水紙の劣化 胴縁 構造体の腐朽が有る時はその木材など部分取り換え、
サイディングの張替え工事を行います。
6、本来の塗装工事の手順=姿です
(1)塗装会社のスタッフが知識、技術をしっかり持ち、2つの診断基準の診断を行い、
不安な時は、当協会((一社)木造住宅塗装リフォーム協会)へご相談する。
(2)2つの診断基準とは
国土交通省「インスペクション」
(一社)木造住宅塗装リフォーム協会の「「屋根・外壁デジタル精密診断」
(3)知識
新築時の正しい「窯業系サイディング材」の工事基準
窯業系サイディング材の塗装後の10種類のクレーム原因と対策
窯業系サイディング材の特性・欠点の知識
(4)認定診断士資格
(一社)木造住宅塗装リフォーム協会の認定資格
「窯業サイディングメンテナンス診断士」を持つ
(5)本物件の場合
・軒の出無し=雨漏り事故割合5倍と非常に高い 雨水浸入リスクが高い
・縦張りサイディング=横胴縁 通気空気の流れを悪くする 結露リスクが高い
・縦つなぎ部分は欠陥工事「横目地シール」となっています
・通気空気の出口が無い=結露リスクが高い
・通気に関して現場の診断が漏れています
外壁通気構法 空気層工法 直張り工法の判定を行っていない
・塗替え時の塗料の選定時に湿気対策を考慮していない
・デジタル科学診断=サーモカメラ 水分計 胴縁計測 通気空気の流れ確認~
など全く行っていなかった。
※最近 2000年(平成12年)以降の比較的新しい住宅の塗装工事後の不具合のご相談が、
急増です。
原因の一つは、「窯業系サイディング材の知識」「新築時の窯業系サイディング材工事基準」
「現場の診断基準と機器」の不足、~言ってみれば、「表面」の劣化=塗膜の変色、ハクリ、
チョーキング、シール目地の劣化=だけの判断にて「見積」「塗料選定」「工事」となり、
1~2年後に大きなクレームの発生となります。
<正しい対策>
・塗装会社、リフォーム会社から提示の「診断書」「見積書」を
(一社)木造住宅塗装リフォーム協会の運営 窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所
へお送り下さい。
的確に「クレームリスクの評価」をアドバイスします。
・診断と工事の依頼は
1=窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所 地区相談所~全国に20
2=住宅リフォーム事業者団体国土交通大臣登録第14号
(一社)木造住宅塗装リフォーム協会=全国に160
https://www.mokutokyo.jp
3=窯業サイディングメンテナンス診断士の所属の会社=全国に認定者1700名
http://www.newlife-a.com/
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窯業系サイディング材メンテナンス技術研究所
窯業サイディング技術アドバイス=第3者機関
外壁の張替え専門店=チェーンがスタートしました
所長 古畑秀幸 携帯電話 090-6190-4435
(二級建築士・建築物石綿含有建材調査者)
運営 一般社団法人木造住宅塗装リフォーム協会
リフォーム事業者団体国土交通大臣登録(第14号)
〒130-0011東京都墨田区石原1-1-8ノナカビル402
TEL 03-5637-7870 FAX03-3829-9920
http://www.mokutokyo.jp
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